専業禁止!企業が「副業」を支援する時代がやってくる
大企業でも副業を解禁する動きが広がっています。
たとえば、日産。
減産による臨時休業日に限りですが、社員の副業を認めています。
また、キャノンも業務に支障がないことを条件に副業を認めています。
ブリジストン、デンソー、花王などは就業規則に副業禁止事項自体がありません。
そんななか、おもしろい会社があります。
エン・ファクトリーでは、なんと「専業禁止」
非常におもしろいのが、ギフト専門サイト「COCOMO」や専門家とユーザーのマッチングサービス「専門家プロファイル」を展開するエンファクトリーの事例です。
驚くべきことに、同社では、人材理念として、以下のようなフレーズを掲げているのです。
専業禁止!「生きる力、活きる力を身につける」
これはびっくり。
1社に寄り掛かる生き方はリスキー
同社では、会社の仕事だけに長い時間を費やすことは、これからの時代を生き抜くには物足りず、リスクさえある、としています。
企業に属しているだけでは、現代社会を生き抜くことはできません。
だからこそ、企業が率先して、従業員が生きる力を養うことができる環境を整備すべきなのです。
サラリーマン根性を捨てろ
また、エン・ファクトリーでは、「ローカルプレナー」という言葉をキーワードとして用いています。
これは、セカンドジョブやNPO活動、ボランティアなどを通じて、自己実現を目指す人々の事を指す造語です。
エンファクトリーは、誰でもローカルプレナーマインドを持っているとして、そんな人々のターミナルになることを企業理念として掲げているのです。
また、退職して独立する社員のとの関係をゼロにせず、その後もビジネスパーチオナーとして協力しあう、フェロー制度も整っています。
エンファクトリーには、パラレルキャリアを全面的に支援する理念があり、会社の所属を離れた元社員とも、なんらかの形で、連携をはかっていこうとするマインドを持っているのです。
最後に
グローバル企業では、副業禁止という概念すらありません。
それに、副業禁止規定を設けること自体が違法である、という意見もあります。
個人が稼げるプラットフォームがそろっている以上、優秀な人間ほど、自分で事業をはじめていきます。
副業禁止規定で社員を縛るのではなく、社員ひとりひとりの「稼ぐ力」をひきだすような企業が選ばれる、そんな時代になればいいなと思います。
以上、ブランクファインでした。
photo by demandaj