一体誰がイスラム国を支援し、巨大な化け物に成長させたのか?

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イスラム国 支援 巨大化   パリの悲劇から約1週間が経過した。世間では、フェイスブックプロフィール画像を追悼の限定デザインとするか否か、そしてそのデザインとすることが追悼となるのかなど、軽薄な議論が続いているように感じるが、そもそも一体どうしてイスラムが短期間でこれほどまでに武力を獲得し、巨大な魔物と化してしまったかについて報道しているメディアは今のところ少ない。   これが報道規制によるものなのか、それとも人々の関心がそうした方面に向かないからなのかは分からないが、これは現代社会において必ず知っておかなければならない事実だと思うので、中東情勢の分析に詳しい佐々木 良昭氏の分析を共有しておく。

イスラム国を巨大化させたのはアメリカ

佐々木 良昭氏は、中東の人々の本音を知るため、中東ニュースの重要項目を解説し、中東の未来を予測するメディア『中東TODAY』を運営していて、この中で22日に非常に興味深い投稿をしている。   [blogcard url="http://blog.canpan.info/jig/archive/5666"]   タイトルもさることながら、特に興味が引き寄せられるのはイスラム国に対する支援国の一覧だ。支援国の一覧については、『シリアのダーテイ・ウオー』(ティム・アンダーソン著)から得た内容とされているが、サウジアラビア、トルコ、カタール、イギリス、フランス、アメリカの国名が具体的に挙げられている。結果として(これは非常に短絡的な読み方なのかもしれないが)、首謀者はアメリカと読める部分が複数存在する。   例えば、  

イラクがイラン寄りになり過ぎたために、アメリカはサウジアラビアに対してIS(ISIL)を創立することを指示した

  という部分であったり、  

(戦闘員、資金、武器といった)全ての支援活動を差配し、トルコ、ヨルダン、カタールサウジアラビアイラク等の基地を、使用可能にした。IS(ISIL)をクルド地区から追い出したが、IS(ISIL)を支援しシリア・イラクを攻撃させた。アメリカは直接的に、空中からの投下で、支援物資武器などを、IS(ISIL)に提供した。

  という部分がそれだ。

表面上はイスラム国を弾圧、なぜそうまでして戦争をする?(一部筆者の考察含む)

しかし、アメリカは国際的に表面上、イスラム国を弾圧しているし、一掃しようとしているように見える。   [blogcard url="http://news.livedoor.com/article/detail/10856302/"]   [blogcard url="http://www.sankei.com/world/news/151116/wor1511160024-n1.html"]   最強の特殊部隊とも称される「シールズ」投入に関してもそうだし、列国の首脳と会談を重ね、「イスラム国」掃討に向けての努力事情をメディアに向けて見せつけている。ここで思ってしまうのが、結局すべて金稼ぎのための自作自演ではないのかということだ。戦争は儲かる、特に大企業はね(財閥系は特に)。だって、それだけお金が動くんだもの。この事実に関して"ノー"を唱える人はまずいないだろう。   思えばアメリカは常にどこかと戦争状態にあるし、イスラム国が騒がれ始めたのだって、タリバンアルカイダとの争いが収束し始めた時と重なっている。まあ組織としての側面がやや重なる部分もあるが。このあたり、よくわからないという方は下記の記事を参考にすると良いと思う。   [blogcard url="http://president.jp/articles/-/16251"]   結局、国際的にも経済が停滞している今、なにか刺激がほしいといったところが関の山なのではないかとこのところ感じている。この辺りはまだ根拠が不足しているので、今後中東関連の続報があれば改めてご紹介し、今回の考察が合っているのか検証していきたいと思う。