京大出身で大阪商工会議所会頭の佐藤茂雄氏が74歳で死去

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京阪電鉄 大阪商工会議所 佐藤茂雄   11月20日に、現大阪商工会議所会頭で、京阪電気鉄道元社長の佐藤茂雄(さとう・しげたか)氏が逝去していたことが朝日新聞の報道で明らかとなった。   享年は74歳。

1965年に京都大法学部を卒業

佐藤氏は1965年に京都大法学部後、京阪間を結ぶ関西五私鉄の一角「京阪電気鉄道」に入社。2001年に社長就任後、2007年には最高経営責任者に就任。   2010年には大阪ガスの野村明雄のあとを受け、大阪商工会議所会頭に就任していた。

「千客万来都市OSAKA」を掲げ、旅客誘致に取り組む

大阪商工会議所会頭に就任してからは「千客万来都市OSAKA」を掲げて、外国人観光客の取り込みに熱心に取り組んだ。

京阪電気鉄道在任中は中之島新線の開業にも尽力

京阪電気鉄道において社長在任中は、天満橋-中之島駅間を結ぶ新線「中之島線」の開業にも取り組んだ。   関東と比較して、関西の鉄道事業は軒並み頭打ち傾向であり、近年旅客数の減少が続いているが、2005年には大阪府枚方市京阪本線樟葉駅前に大型商業施設「くずはモール」を開業するなどし、鉄道事業以外の産業でも儲けを生むような収益構造を築き上げた。なお、「くずはモール」は昨年リニューアルオープンを果たすなど、現在も好調に推移しているようだ。

昨年、消化器系の病気が見つかってからは病気がちに

大きな風体で有名だった同氏だが、昨年消化器系の病気が見つかって療養してからは、体調を崩しがちで今年10月下旬には検査入院をしていたようだ。

次期会頭には大阪ガス会長の尾崎裕氏が就任

すでに、佐藤氏の後任については20日に大阪ガス会長の尾崎裕氏が就任することが発表されている。   朝日新聞によると、尾崎氏の就任会見に佐藤氏も出席予定であったが、病状が回復せず果たせなかったようだ。最期まで仕事に勤しんだ関西財界の雄、佐藤氏にはご冥福をお祈りします。   Photo:産経WEST