必見!三菱UFJフィナンシャルグループのフィンテック絡みで押さえておくべき話題4選
三菱UFJフィナンシャルグループのここ最近のフィンテック絡みの話をまとめておきます。頭取の平野さんも、異業種による金融ビジネスへの参入は少なからず脅威と感じているようで、2015年9月15日の日経新聞では、「銀行の規制を受けない領域で低コストのサービスを提供する。しかもそれがモノの流れと結びついて顧客の利便性が高い」と述べていましたし。
フィンテック専門アクセラレータを発足
これはちょっと前に話題になったフィンテックのイベント。この頃はまだフィンテックって,日本ではそんなにメジャーじゃなかった気がします。主なポイントを箇条書きで紹介しておきます。
- 参加資格は、おおよそ設立5年以内のベンチャー。
- スポンサーは、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、三菱UFJキャピタル、三菱総合研究所、EGG JAPAN(三菱地所)
- メンターとして、ヤフーの伊藤羊一さんとかカブドットコムの齋藤さん、freeeの佐々木さんなど。
日米欧の「フィンテック連合」に参加
主なポイントについて箇条書きで紹介しておく。
- 送金などの決済を低コストで処理できる共通システム
- ネットワーク利用者の承認で成立するブロックチェーン技術を活用。
- ブロックチェーン技術で先行するフィンテック企業R3と提携し、共通のシステムづくりに取り組む
決済限定なのが気になるなあ。まあ、与信とか資産運用絡みのフィンテックが進んでしまうと、銀行員はやることがなくなってしまうし、自己否定そのものともいえるから、手がつけにくいのかねえ。
じぶん銀行がインターネットで住宅ローンを
じぶん銀行の住宅ローンはネット銀行のなかでも金利が低いみたいで、主なポイントについて箇条書きで紹介していく。
- 本人確認をはじめ、審査に必要な書類はスマートフォンで撮影し、専用のサイトに登録。契約の成立まで最短で10日程度。
- 保障会社を使わない自社審査のため、保証料が不要
- がん診断保障付団信「がん50%保証団信」が無料で付帯されている
- 変動金利は0.585%で業界トップクラスの水準
ちなみに、メガバンクではほかにもみずほ銀行が、新規顧客を対象に住宅ローンの事前審査から申し込みまでの手続きをネット上で可能にしたという話も。
マネーツリー株式会社への出資
主なポイントについて箇条書きで紹介しておく。
- マネーツリーは、2013年にリリースされた個人向け資産管理アプリ。
- 出資したのは、三菱UFJキャピタルの他にも、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、セールスフォース・ドットコムなどがある
- 日本の金融サービスのユニバーサル化に貢献
最後に
銀行って、銀行法で異業種への出資がフィナンシャルグループ全体でも15%まで(銀行単体だと5%以内)とかって決められているんですけど、その規制が緩和される方向で検討されてて、これからさらにメガバンク系VCがフィンテック系ベンチャーに出資みたいな流れが進むのかもしれませんね。