自分の人生の残り日数を計算すると意外に短くてびっくりしない?スティーブ・ジョブズのスピーチが胸に刺さる

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いや、別になにか病んでるとかそんなんじゃないんだけど、ここ数日体調が悪めで普段よりは寝る時間も早いしベッドにつくと色々考えることもあってね。

ふと人生の残り時間を計算してみたんだ。すると、意外に短くてびっくりしたって話をしようと思う。

日本人の平均寿命について

もちろん、誰も自分がいくつまで生きられるのかなんてわからないし、正確に計算することなんて不可能なんだけど、参考までに。

日経新聞が今年の夏頃に最新の統計数値として出している記事では、女性なら平均寿命が86歳、男性なら80歳とある。

www.nikkei.com

日本人の平均寿命は戦後、30年近くも伸びたんだと。これって単純にすごいことだよね。ただ、死ぬ直前まで快活に動ける人なんて少ないはずで、最近では「健康寿命」なんて言葉もある。日常生活に支障がないような生活ができるレベルを計測した数値だそう。

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厚生労働省が発表している平成22年のデータによれば、男女の健康寿命はこんな感じ。男性は10年くらい縮んで、おおよそ70歳程度。

そう考えるとだ、20歳ならあと50年、30歳ならあと40年・・・となる。

年数で考えるよりも、日数で考えたほうが恐ろしい?

この記事を書いているtkcrossは現在アラサー。

そう考えるとざっくりだが残り40年程度生きられる可能性が高い。結構あるな!と思うなかれ。これを日数換算すると、結構短いんだよ。

365 × 40 = 14,600(日)

そ、そんだけしかないの?あんまり考えたことがなかったけども、人生30,000日と言われていることからすればすでに半分割ってるのか・・・。わあ、こええ(震)

1年だったらあれだけど、1日ってすぐ過ぎるから急にリアリティ湧くよね。10,000くらい頑張ればお風呂で数えられるくらいじゃん・・・

しかもこれってあわよくばこのくらい生きられるって計算であって、実際そこまで生きられる保証ないからね。

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何歳まで生きられるのか、死神の目で見てくれー。(アニメ『DEATH NOTE』より。死神の目欲しいと言いたいところだが、取引すると寿命が半分になってしまうので、それはやめておく)

スティーブ・ジョブズさん、良いこといってるなあ

でもこんなことを考えていることが恥ずかしいくらいに、スティーブ・ジョブズ氏は生前に達観した人生談を語っているので紹介しておく。

これはジョブズ氏が2005年にスタンフォード大学で行った名スピーチだ。ジョブズ氏を知らない人はあまりいないと思うが、同氏は癌で一度死にかけている(その後、結局死んでしまったがその辺は後述)。そこで生と死に関して色々と考え、このスピーチに至っている。

全訳については日経新聞が非常に丁寧に訳してくれているので、そちらを参照してくれると良いだろうが、要点は以下の通りだ。

私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。


自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死の前には何の意味もなさなくなるからです。本当に大切なことしか残らない。自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。我々はみんな最初から裸です。自分の心に従わない理由はないのです。


 1年前、私はがんと診断されました。朝7時半に診断装置にかけられ、膵臓(すいぞう)に明白な腫瘍が見つかったのです。私は膵臓が何なのかさえ知らなかった。医者はほとんど治癒の見込みがないがんで、もっても半年だろうと告げたのです。医者からは自宅に戻り身辺整理をするように言われました。つまり、死に備えろという意味です。これは子どもたちに今後10年かけて伝えようとしていたことを、たった数カ月で語らなければならないということです。家族が安心して暮らせるように、すべてのことをきちんと片付けなければならない。別れを告げなさい、と言われたのです。


 一日中診断結果のことを考えました。その日の午後に生検を受けました。のどから入れられた内視鏡が、胃を通って腸に達しました。膵臓に針を刺し、腫瘍細胞を採取しました。鎮痛剤を飲んでいたので分からなかったのですが、細胞を顕微鏡で調べた医師たちが騒ぎ出したと妻がいうのです。手術で治療可能なきわめてまれな膵臓がんだと分かったからでした。


 人生で死にもっとも近づいたひとときでした。今後の何十年かはこうしたことが起こらないことを願っています。このような経験をしたからこそ、死というものがあなた方にとっても便利で大切な概念だと自信をもっていえます。

重要な部分がありすぎて、引用が少々長くなってしまったが、毎日を最後の1日と思って生きろという言葉、そして「死」ということを意識することによって、いかに各々にとって時間が有限であるかを再認識した様子が受け取れる。同氏はこのあと、こうも語っている。

本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。

ジョブズは死を意識した際に、様々な宗教に手を出した(特に仏教)と言われていて、少し宗教じみた言葉も混じっているが、人生が有限であることを意識して、自分のやりたいようにやれという内容は胸に刺さるものがある。ご存知かもしれないが、このスピーチの6年後、ジョブズ氏は亡くなっている。しかしたった6年の間に彼はiPhoneをリリースし、世界を変えた。

すごくしんみりしてしまって、締めの言葉に迷うところだが、我々もこうした名言を胸に刻み、すぐには難しいかもしれないが毎日をより密度濃く生きていくことを意識していかないといけないと、人生の終わりなんて本当に一瞬で訪れてしまうのかもしれない。