「モンスターエルニーニョ」はテロの増幅器となりうる存在であることに我々は気付けていない

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報道ステーションでショッキングなニュースが報道されていた。

エルニーニョ現象と言えば、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象のことをさすが、今年は気候変動が著しく、所によっては4度の海面気温上昇が起きているエリアもあるのだそう。

「モンスターエルニーニョ」「ゴジラエルニーニョ」とはなにか

本件についてはこちらの記事が詳しく記載している。

bylines.news.yahoo.co.jp

端的に言えば、今年は過去最大のエルニーニョ年だった1997〜1998年を上回る規模となり、世界中で異常気象が多発する可能性があるとのこと。結果として、デング熱の流行やサンゴの死滅などが挙げられているが、今回の報道ステーションではさらに大きな報じられ方をしている。

テロの源流にもなりうる「モンスターエルニーニョ」「ゴジラエルニーニョ」

「イスラム国」によるパリのテロ行為はまだ記憶にあたらしいが、シリアも気候変動によって深刻な干ばつが発生していたエリアだ。結果として、ラッカやアレッポなどにいた農民は土地を捨てた。その規模は100万人規模にも及ぶという。

さらに、シリアに移住した人数は2,200万人を超えた。過密化したシリアでは政府への不満が高まって紛争が起こり、あの「イスラム国」が勢力を増した。エルニーニョ現象がイスラム国の原因とまでは言えないものの、増幅器にはなっていると報じられていた。

暖かい、嬉しいなどと言っている場合ではない

今日、12月を迎えた。12月にしては異様に暖かいし、昼はコートも要らないくらいだ。

毎日を暮らす上では非常に生きやすい日々が続いているわけだが、正直なところそんな事を言っている場合ではないのが実状だ。

イスラム国といえば名指しで日本をテロの標的にあげているし、もしも日本でパリのようなテロが起きた場合、あんな風に強行突破で事態が沈静化できるとは思わない。大規模テロといえば、オウムの地下鉄サリン事故以降、ここ20年は全く起きていないので完全に平和慣れしてしまっているしね。

今年の冬が暖かいことは体感的に分かっていたが、幸福の総量が同じであるとすれば、どこかで不幸が起きているということ。物事の本質をしっかりと捉え、1人1人が環境に負荷を与えないような暮らしを送っていく必要がありそうだ。